銀座ラプソディ [昭和-平成、往ったり来たり]
久し振りの銀座。
有楽町から銀座に向かってガードをくぐると、
なぜかいつも頭の中に浮かんでくる旋律。
「昔恋しい銀座の柳、
仇(あだ)な年増(としま)を 誰(たれ)が知ろ。
ジャズで踊って リキュ-ルで更けて、
明けりゃダンサーの涙雨」
時代を色濃くにじませているのは
その楽器編成、演奏法、そして歌唱法。
ついでに言えば、録音・再生技術。
●仇な年増よ、なに想う? ●銀座の夜の様相は今とさほど変らない
●昭和3年の銀座通り 4丁目から京橋方面を望む 中央のビルは松屋呉服店
◎2011.6.23にこの記事をチェックしに来たら、ご覧のように再生不可になっていました。
すでに80年以上も前の曲。それが著作権法違反とは、どういった理由でしょうね。
この曲を使うことが違反なら、パブリックドメインとしての文化の共有は難しいですね。
この唄は戦前のはやり歌。
昭和4年(1929)の唄だという。
自分の世代の歌じゃない。歌詞だって、しっくりこない。
いつ頃、なんで覚えたのだろう。
とにかく、昔の銀座のテーマ曲だ。
●現在の松屋デパート(左)
銀座を歌った曲はいっぱいあって、
好きな曲はそれぞれ
「銀座カンカン娘」かも知れないし、
「有楽町で会いましょう」かも知れないし、
「銀座の恋の物語」かも知れない。
でも、その昔の「東京行進曲」を聞いてみるのも悪くない。
●銀座の夜景 昭和10年
●音楽喫茶「美松」 昭和10年 日比谷
●銀座のカフェにて 昭和5年
●銀座のダンスホール 昭和5年
東京駅から有楽町、新橋駅にかけての煉瓦のガード、
銀座通りの柳の並木、
銀座の中心、四丁目の服部時計店・・・、
その風景を見るのが好き。
銀座がどんなに変っても、
幾世代の思いを染み込ませているから。
◎カラー写真は2011.2.23撮影
今回は超レトロなお話になってしまいました。
歌詞は「東京行進曲」 西條八十作詞・中山晋平作曲・佐藤千夜子 唄
なお、歌詞の第2番は丸の内、3番は浅草、4番は新宿と続きます。
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