すべての道は「日本橋」に通ず。 [新橋・銀座・京橋・八重洲・日本橋]
新橋から日本橋へ。中央通りを歩くー⑤
日本橋
●暮れ行く日本橋(上)と明け行く日本橋(下)
●歌川広重「東海道五拾三次」日本橋 日本橋…それは五街道の起点
銀座は、一時期のブランドショップ出店ブームが一段落した感じ。
今、躍進目覚ましいのは、改築中の東京駅を中心とした丸の内側。
そして京橋、日本橋だ。
今世紀に入って見上げるほどの高層ビルが林立し、
更にあちこちで大規模なビル建設が進行している。
聞けば今年は「日本橋架橋200年」にあたるのだそうな。
その祝祭イベントのパレードが先月末に華々しく行われたようだ。
この地で発祥し、この地を拓き、発展してきた大手デベロパー、
その腕の振るいどころ、見せどころだ。
とにかく、目標があるのはいいことで、
中央通り沿いは、不況どこ吹く風という威勢のいい躍動を見せている。
●日本橋
●上2枚 「日本橋百年祭」11月末終了
●10月28日 三井不動産の全ページ広告
●東京メトロ「三越前」地下コンコースに展示
●三井不動産の広告で扱われていた「煕代勝覧(きだいしょうらん)」の全幅展示とその部分
■日本橋の変遷
●日本橋の上から京橋方面を望む 1921
●関東大震災直後の様子 1923.9.2以降
●日本橋 1928
●東京オリンピックに向けて高速道路建設中 1963頃
日本橋の橋そのものはメジャーすぎて、珍しくもないだろう。
ブログでも、詳しい地誌を解説したすばらしい探訪記事が目に付く。
けれども日本橋と言うからにはパスはできない。
おなじみの情景を数点アップしてお茶を濁しておこう。
●道路元標
●東京都のマーク 上の写真3枚、彫刻は渡辺長男氏の作
もう30年近くも前。
ある印刷関係の会社に縁があった。
新しい事業として映像に取り組んでいるとのことだった。
「印刷会社が映像を?」と聞くと、
「わが社の事業は紙に印刷するだけではありません。
それは従来のインクで印刷するだけではないということです。
紙以外のどんな素材でも、凹凸のあるものにも印刷可能な
特殊な樹脂を使ったインクを開発しています。
水面に印刷する技術も完成しているんですよ。
現在、印刷ができないのは空気だけです」とのことだった。
「今、進めているのは磁気テープの応用。
銀行の通帳に磁気テープが貼られるようになりましたが、
まもなく電車の切符の裏側に磁気を印刷したものが登場しますよ」。
とのことで、間もなくその通りになった。
「コンピュータ社会が進むと、至る所で改革が求められます。
コンピュータはビジュアルを加速させます。
印刷はビジュアルの分野。
だから、同じビジュアル系の「映像」を積極的に展開していくのです」
ということで、私にとっての新しいクライアントが誕生したのだった。
●中央通り 奥は日本橋高島屋。
その後この会社は、登場したばかりのパソコンの先を読み、
半導体関連に応用分野を広め、
インターネットのコンテンツやバーチャルリアリティの研究などを
進めて行くことになる。
日本橋に行く用があると、
<お江戸日本橋>というほど昔ではないが、
30年も前、現役真っ盛りの時代を懐かしく思い出す。
日本橋から暮れなずむ川面を眺めていたら、
どこからか控えめな音楽が漂ってきた。
なじみの曲。…そう、暮れの風物詩が始まっているのだった。
●日本橋の上から京橋方面を望む
次回、 日本橋高島屋のクリスマス
次々回、日本橋三越のクリスマス へ つづく
●8月からパソコン不調が続き、記事Upも訪問も思うに任せません。
どうぞご了承くださいますように。
●「昭和館」もちょっとだけクリスマスムードを。
うささんにヒントをいただきました。
日本橋、すべての出発点ですね。
江戸時代は賑わっていたのですね、今はビルばかり。
by OMOOMO (2011-12-03 17:41)
お早うございます。
東京は見所がイッパイありますね。(^ニ^)
by yakko (2011-12-04 06:07)
おはようございます。
日本橋架橋百年ですか、その間に震災や戦災を生抜いて来たのですね。
お江戸から大東京、常にシンボルのひとつとして日本の要にあったのがその名もズバリ日本橋ってことですね。
30年前にすでに現在を見据えていたのはスゴイです。この半世紀、あまりにも目まぐるし過ぎたようにも思える
今日この頃・・・(^_^ゞ
by 路渡カッパ (2011-12-04 09:07)
ほりけんさん
お茶屋さん
nikiさん
こんばんは。ご訪問、ありがとうございました。
by sig (2011-12-04 18:53)
OMOOMOさん、こんばんは。
江戸の人口は当時100万人。世界的でもっとも人口の多い大都会だったと言われています。江戸には全国を取り締まる徳川幕府の江戸城があり、日本橋は全国各地に向かう五街道の起点でしたから、まさに日本の中心だった訳ですね。
by sig (2011-12-04 18:59)
今造RAWINGさん
hi-ragiさん
チョコシナモンさん
あいか5drrさん
こんばんは。ご訪問、ありがとうございました。
by sig (2011-12-04 19:01)
yakkoさん、こんばんは。
こちらは、いまだに行ったことのない高知のいろいろを教えていただいて、楽しんでおります。
by sig (2011-12-04 19:03)
kurakichiさん
市丸さん
こんばんは。ご訪問、ありがとうございました。
by sig (2011-12-04 19:06)
路渡カッパさん、こんばんは。
面倒くさくて説明を省略していますが、日本橋は江戸開府とともに架けられ、現在の橋は20代目で、それが100周年にあたるということなんです。
江戸開府は天正18年、1590年ですから、今年で421年になる計算です。
1980年代の企業にとって、家庭に入り込んできそうなコンピュータがどんな展開を見せるかは大きなテーマでしたね。その波の乗り切れた企業は生き残り、沈没した企業も多かったですね。
by sig (2011-12-04 19:17)
花火師さん
sanaさん
okin.02さん
八犬伝さん
タッジー・マッジーさん
ChinchikoPapaさん
flutistさん
こんばんは。ご訪問、ありがとうございました。
by sig (2011-12-04 19:20)
何度か東京へ行ってるんですが
日本橋に行った事は無いです
今度機会が有ったら行ってみようと思います
by くまら (2011-12-04 20:18)
日本橋に限らず、色々な川の上に高速を作ってしまったのは帝都東京の美観を損ねてしまいましたね。
by mito_and_tanu (2011-12-04 20:56)
日本橋の上を高速道路が通っているのは、実に残念ですね。イギリスやフランスではこういうことは絶対にやらないのではないかと思います。自国の歴史や風景をもっと大切にして欲しいと思います。
by アヨアン・イゴカー (2011-12-04 23:12)
便利なもんだからついつい一駅でも電車を使ってしまいますが歩いてみればいろいろなものに出会えるんですよね!(^_-)
by tomickey (2011-12-04 23:45)
くまらさん、こんばんは。
日本橋は東京駅から歩いて行けますから、今度はぜひ。
by sig (2011-12-05 00:14)
miti_and_tanuさん、こんばんは。
そうですね。ただ、当時のことを思い出すと、どの運河も異臭を放っているどぶ川でしたから、それが解消されたということはプラスと言えるかもしれません。その代わり、川の首都というイメージはなくなりましたが。いずれにしても東京オリンピックを誘致できなかったら、今の浄水技術できれいな川遊びを楽しめる首都だったかもしれませんね。
by sig (2011-12-05 00:19)
rebeccaさん
般若坊さん
こんばんは。ご訪問、ありがとうございました。
by sig (2011-12-05 00:20)
アヨアン・イゴカーさん、こんばんは。
miti_and_tanuさんへのAns.で書いたのですが、東京オリンピックを契機に東京の大改造が行われたわけですが、やはり日本橋だけは高速道路をはずしてほしいと思いました。それは同感です。現在のように頭上をふさがれた閉塞感はやりきれないものがありますね。
by sig (2011-12-05 00:24)
jawasemiさん、こんばんは。ご訪問、ありがとうございました。
by sig (2011-12-05 00:24)
tomickeyさん、こんばんは。
私も普段はなかなか歩かないのですが、銀座や東京に出向くと、なぜか歩き回ってしまうんですよ。この連載の「新橋-日本橋」間はそのコースなんです。
by sig (2011-12-05 00:27)
麻里圭子さん
miyokoさん
Ja-kou66さん
こんばんは。ご訪問、ありがとうございました。
by sig (2011-12-05 00:28)
日本橋を最初に知ったのは
お茶漬けでした( ̄∇ ̄)
路面電車が渋滞しているのにビックリ。
交通の要所だったのが伺えますね。
by 響 (2011-12-05 10:05)
ヨタ8さん
masao。さん
pandanさん
こんにちは。ご訪問、ありがとうございました。
by sig (2011-12-05 11:07)
響さん、こんにちは。
お茶漬けに東海道五拾三次のカードが付いていたんでしたっけ。
この絵もじっくり見るととても面白いですよ。
都電が走っていたころが懐かしいです。
by sig (2011-12-05 11:09)
日本橋は頭上の高速が地下に潜って、空を取り戻して欲しいものですね
by 駅員3 (2011-12-05 19:07)
まさに東京のど真ん中ですね。
by Silvermac (2011-12-05 20:52)
kakashisannpoさん
めぇさん
キクさん
lamerさん
こんにちは。ご訪問、ありがとうございました。
by sig (2011-12-06 11:37)
駅員3、こんにちは。
本当に、頭上の高速道路が重々しくてかないませんね。ここにも載せている昔の写真のような展望がいいですね。
by sig (2011-12-06 11:39)
Silvermacさん、こんにちは。
日本橋はあと2回続けますが、ここにくると昭和、大正、明治の香りまでしてくるような気がします。
by sig (2011-12-06 11:41)
こんばんは!
東京にもまたゆっくり行ってみたいのですが・・・・・・
by やま (2011-12-06 22:07)
こんばんは。
日本橋の今と昔・・・全ての歴史が日本橋から始まったといってもいいですね。
東海道中飛騨栗毛、葛飾北斎の東海道五十三次・・・。
その変貌ぶりにびっくり。。。
by あら!みてたのね (2011-12-06 22:51)
ぼんぼちぼちぼちさん、こんばんは。ご来館ありがとうございます。
by sig (2011-12-07 19:59)
やまさん、こんばんは。
今年はせわしい時期になりましたから、来年にでもおそろいでどうぞごゆるりといらしてください。
by sig (2011-12-07 20:02)
あら!みてたのねさん、こんばんは。
江戸の人口は100万で、当時世界一の大都会だったそうですね。
その中心が日本橋で、少なくとも関東経済圏の大元でしたから、一番進んでいたんだと思います。流行は二編橋から、だったのでしょうね。
by sig (2011-12-07 20:07)
NO14Ruggermanさん
hayama55さん
paceさん
こんばんは。ご来館ありがとうございます。
by sig (2011-12-07 20:08)
印刷とは無縁ではない私にとって水面にも印刷出来るというお話に興味を持ってしまいました。磁気テープはいろいろな方面への発展が何となくわかるのですが、水面の印刷はいったい何に使われているのでしょうか? あるいは今後何かに…?
by うさ (2011-12-09 01:37)
うささん、こんにちは。
これはもう30年も前の話ですが、水面への印刷に対するニーズは多くはないと思います。個人的見解ですが、水辺のイベントや水関係のディスプレイなどではないでしょうか。磁気テープへの印刷は現在、IDカードに金で印刷する技術に変わっていますね。
うささんを真似た、うちのクリスマスリースの飾り方、どうですか。
by sig (2011-12-09 13:03)
Greenさん、こんにちは。ご来館ありがとうございます。
by sig (2011-12-09 13:04)
ともちんさん、こんばんは。ご来館ありがとうございます。
by sig (2011-12-10 23:43)
sigさん、再訪です!
ドアのお写真、すみません。見落としていたみたいです^^;
リース、すごくボリュームがあってゴージャスですね! そしてsigさん宅のドア、すごく素敵!!!!! リースとドアの雰囲気がピッタリで厳粛な気持ちになりそうですね♪
by うさ (2011-12-11 00:47)
うささん、こんばんは。リアルタイムの交流のようですね。笑
このリースは頂き物。自分では買えません。でも、ハスをあしらってあったりして、変わってますよね。このドアは家内が「これにして」と選んだものなんです。うささんのおうちのドアと同じ感じだったので、この写真をUpしたんですよ。
by sig (2011-12-11 01:04)
あんれにさん、こんにちは。ご来館ありがとうございます。
by sig (2011-12-16 12:52)
sigさん、
確かに、東京(江戸)の、そして、日本の基点・起点・出発点である日本橋が鬱陶しい状態ですね。
でも、何年も前から、日本橋の空を取り戻そう運動があったと思います。
「日本橋川に空を取り戻す会」ですね。
高速の地下化が検討できるようになって、大分現実味を帯びてきたようですが、
不況のお陰で、順延なんでしょうね。
銀座から、秋葉原まで、延々とホコテンを歩いた時に、一番鬱陶しいのが、この日本橋近辺の運河の上を塞ぐ高速ですね。
気持ちよく歩けるように、首都高も、電信柱も、なくして欲しいものです。
by kiyo (2011-12-19 15:58)
kiyoさん、こんばんは。
日本橋をまたぐ高速道路は、高度経済成長時代の日本のおごりの姿そのものです。現在の視点で見れば、ようやく愚かしいことをしたことが分かるでしょう。空が見えた橋の天井が塞がれる過程を写真で見ていただいたのは、そういう狙いでもありました。コメント、ありがとうございました。
by sig (2011-12-19 20:58)