4年前の新聞記事。その後が気にかかる。 [昭和-平成、往ったり来たり]
4年前の新聞記事。その後が気にかかる。
東京駅に埋もれていた、幻の壁面大装飾
●屋根だけ見える東京駅丸の内側北端
先日、久しぶりに東京に出た。
東京に住んでいて「東京に出た」とはおかしいが、
東京駅のある、いわゆる「東京」へ行く用があった。
東京駅の丸の内側は現在工事中。
ほとんどが高い塀で囲まれ、白い布をまとっている。
工事は来年(2012)春までかかるらしい。
原型は明治建築界の大御所辰野金吾の設計によるものだが、
今度の工事は鹿島建設の手で進められている。
工事の概要は、レンガの外壁を保存し、戦争で失われた3階の切妻部分と屋根、
そして南北ふたつのドームを創建時の姿に復原するという。
その装飾的なドームのトップだけが顔をのぞかせていた。
●左が東京駅
10年ほど前(2000年)、知人のお父上から戦後の東京駅の様子を聞いた。
丸の内のオフィスに勤めていたその方のお話では、
東京駅の一角に、仮設の板塀で覆われて
人知れず埋もれている幻の壁があるのだという。
そこには数点の石膏の浮彫が施され、全体で一つのテーマを示している。
一直線の壁面レリーフ全体は途方もなく大きいものだ、という。
戦後まもなく、東京駅のその場所は、
鉄道復旧を急ぐGHQ(連合国軍総司令部)の事務所が置かれることになった。
大レリーフの制作には、復興に向けての日本人の心意気を示すものとして
当時の美術界を担う多くの芸術家が参加。
GHQの通訳としてその場に立ち会ったその方は、
当時の様子を感慨深げに話してくださった。
その頃、聞き及んだ新聞社は、
これを「何十年ぶりの再会」として現地再訪のお膳立てをし、
知人のお父上は、念願の幻の壁面との再会を果たすことができたのだった。
(この記事は保存していたのだが、紛失してしまったようだ)
「東京駅丸の内駅舎保存・復元工事」は、2007年5月末に着工。
今、私の手元にあるのは、その翌月に発行された読売新聞夕刊。
トップ記事の見出しは
「東京駅、幻のレリーフ/旧GHQ施設 全長41メートル」。
もちろん、例の壁面のことだ。
レリーフの感じをカラーで知ることができるこの記事の時点では、
「近く取り外し」とあり、「保存、公開は今後の課題」とある。
(写真をクリックすると拡大されて記事が読めます)
それから4年。
このレリーフはどうなったのだろうか。
鹿島建設のホームページをのぞいてみた。
「保存・復元工事」のページで「姿をつなぐ」という項目がある。
そこにはこの工事の売り物である、南北二つのドームの復元図が
下から見上げた形のCGで描かれている。
それだけで、壁面レリーフの復元・保存に関する記事は見当たらない。
41メートルの壁面全部を残すのは無理としても、
何らかの形で語り継がれるものと思っている。
●いつも工事状態の東西通路
色々検索してみましたが、
あまりそれらしい記事ないですね・・・
by くまら (2011-09-03 09:18)
rebeccaさん
般若坊さん
こんにちは。ご来館ありがとうございます。
by sig (2011-09-03 11:38)
くまらさん、こんにちは。
興味を持っていただき、ありがとうございます。
10年ほど前に記事になったころ、壁面図案の全体をモノクロ写真で見られるHPがあったのですが、現在はどうだか、確認していません。
by sig (2011-09-03 11:42)
kurakichiさん
江藤寛斎さん
お茶屋さん
こんにちは。ご来館ありがとうございます。
by sig (2011-09-03 11:43)
改札出ると、東京駅や郵便局などが工事だらけで、狭い空間と化してますよね。
中央線の三鷹~国立間の駅は高架工事で新しくなってますが、どこも同じで味気のない駅になってしまいました。
さすが、東京駅は、味を残すようで安心しましたが、その、レリーフがあるならなおさらのこと、より味のある姿を現して驚かせて欲しいものですね(^.^)♪
by urara☆ (2011-09-03 12:46)
okin-02さん
ChinchikoPapaさん
こんにちは。ご来館ありがとうございます。
by sig (2011-09-03 12:59)
urara☆さん、こんにちは。
本当に、中央線の駅の改修も南武線の駅の改修も、どの駅もみんな同じ感じになりそうですね。東京駅はむしろ私たち世代よりさかのぼった昔の姿になるということですが、丸の内周辺はがらりと変わってしまいましたね。私が出入りしていたころの面影はほとんどなくて、途方に暮れてしまいそうでした。
by sig (2011-09-03 13:05)
こんにちは^^
ここ数年の東京駅の内部は、シートで覆われているのが普通の光景に
なっていますね。
by niki (2011-09-03 15:02)
先日 新橋~東京間ガード沿いに歩きやした。
覆いが取れたころまた行こうと思いやす(◎o◎)
by ぼんぼちぼちぼち (2011-09-03 18:07)
ryo1216さん
めぇさん
市丸さん
ごんばんは。ご来館ありがとうございます。
by sig (2011-09-03 18:55)
nikiさん、こんばんは。
この工事ももう4年を過ぎました。首都の表玄関の風景としては、殺伐としていますね。まあ、来春の完成を楽しみに待ちましょう。
by sig (2011-09-03 18:59)
corradoさん、こんばんは。ご来館ありがとうございます。
by sig (2011-09-03 19:00)
ぼんぼちぼちぼちさん、こんばんは。
それはそれは暑い中、大変でしたね。私も来週、お天気次第ですが、日比谷方面へ・・・。
by sig (2011-09-03 19:01)
hideyaさん
とらさん
ご来館ありがとうございました。
by sig (2011-09-03 19:02)
hideyaさん
とらさん
こんばんは。 ご来館ありがとうございました。
by sig (2011-09-03 19:03)
立派なレリーフがあったとは、興味深いですね。
東京駅は本当に、工事中で、歩き辛く、分かり辛くなっています。昔の自分だったら場所が分からなくなって、パニックを起していただろうと思います。
by アヨアン・イゴカー (2011-09-03 19:07)
こんばんは。
新しくなった東京駅に行く機会があればイイナ〜って思います(^。^)
by yakko (2011-09-03 19:55)
こんばんは。
京都駅の復元は楽しみですね。
41メートルのレリーフ、復興をテーマに作られたものなら
今こそ一般公開が望まれますね。
by 路渡カッパ (2011-09-03 23:55)
ステーションホテルが好きでした・・・・
レリーフのことは初耳です
見たいものですね
by pace (2011-09-04 09:40)
新ブログ準備できました。お越しをお待ちしています。
by 般若坊 (2011-09-04 09:46)
アヨアン・イゴカーさん、こんにちは。
このレリーフ、一部でも保存されることを願っています。
東京駅は私も久しぶりに訪れて、方向音痴になってしまいました。笑
by sig (2011-09-04 12:22)
yakkoさん、こんにちは。
今年のyakkoさんの東京探索記事はとても楽しかったです。
ぜひ東京駅が完成したらお出かけください。
by sig (2011-09-04 12:26)
yannさん、こんにちは。ご来館ありがとうございます。
by sig (2011-09-04 12:27)
路渡カッパさん、こんにちは。
この壁面は進駐軍に向けた日本人の心意気だということでした。
長大なもので、おそらく保存の計画もなく、すたれるの任せてあったので、これまで一般公開や部分展示すら行われてこなかったものと思われます。今度の補修工事で保存に対する検討結果がどのようになっているのか、まったくわかりません。
by sig (2011-09-04 12:34)
galapagosさん
masao。さん
mwainfoさん
こんにちは。ご来館ありがとうございます。
by sig (2011-09-04 12:35)
paceさん、こんにちは。
ステーションホテル・・・これぞクラシックという感じで、とてもいい雰囲気でしたね。あのホテルはどうなるのでしょう。駅舎はむしろ創建時の雰囲気を狙っていますから、ステーションホテルもあの姿で復元されるといいですね。レリーフの一部でも残して、駅が完成後の記念イベントなどで展示されるのではないかと期待しています。
by sig (2011-09-04 12:40)
般若坊さん、こんにちは。
新ブログ発足おめでとうございます。早速伺います。
by sig (2011-09-04 12:41)
こさぴーさん
月夜さん
こんにちは。ご来館ありがとうございます。
by sig (2011-09-04 17:48)
赤煉瓦造りの芸術ですよね。
謎のレリーフなんて
宝でもありそうなロマンを感じます。
by 響 (2011-09-05 15:52)
八犬伝さん、こんばんは。ご来館ありがとうございます。
by sig (2011-09-05 21:59)
響さん、こんばんは。
この秘密のレリーフは関東最大のミステリーとして、響さんには秘密にしておきたかったんですが、響秘密結社関東支部の捜索の手が迫っていたので、思い切って公開することにしました。まだ廃墟とは呼べないので、そっとしておきたかったんですが・・・。
by sig (2011-09-05 22:04)
チョコシナモンさん
kawasemiさん
こんばんは。ご来館ありがとうございます。
by sig (2011-09-05 22:06)
No14Ruggermanさん
マチャさん
こんにちは。ご来館ありがとうございます。
by sig (2011-09-06 10:24)
sigさん、
とても、素敵な話ですね。
幻のレリーフ、気になります。
それにしても、駅ビルだけでなく、どこにでもアトレをいれて、上野に始まったエキナカを構築して、どこもかしこも、まったく同じにしようとするJRの気が知れません。
駅ごとに特色があってこそ、あそこの駅に行きたいと思わせると思います。
特に、秋葉原のレトロなデパートをつぶして、アトレをいれたことには、非常に頭に来ています。
なんでも、近代化というのは、少し立てば、一斉に時代遅れになります。
時代を超越した、時間が経っても古びない昔ながらの日本や、こういった点こそ西洋に学べば良いのに。
by kiyo (2011-09-06 21:11)
toramanさん
SILENTさん
yhiga\shiuraさん
こんばんは。ご来館ありがとうございます。
by sig (2011-09-06 23:17)
kiyoさん、こんばんは。
いつも素敵な写真で楽しませていただいております。私の写真は説明用なものですから写実オンリーでつまりません。
おっしゃる通り、まだまだ地方には特質を生かした駅が残っているようですが、都市圏の駅は本当に画一的で個性がなくなりましたね。秋葉原、しばらく行きませんが、秋葉原デパートはなくなったんですか。JRの地方の駅も、観光向けに作った薄っぺらなものが多いですね。だから伝統的なものが生まれにくいのでしょうね。
by sig (2011-09-06 23:25)
駅員3、こんにちは。ご来館ありがとうございます。
by sig (2011-09-08 16:22)
東京駅の修復も進んでいるのですね!
いつも訪問をありがとうございます(^o^)
南京ではniceが押せないのでコメントにて失礼致します~
by tomickey (2011-09-09 09:26)
tomickeyさん、こんにちは。
いつもコメントありがとうございます。
by sig (2011-09-09 15:35)
ともちんさん、こんばんは。ご来館ありがとうございます。
by sig (2011-09-09 20:12)
あらみてたのねさん
あんれにさん
こんにちは。ご来館ありがとうございます。
by sig (2011-09-10 17:43)
幻のレリーフ、きっと私も一度は見ているような気がします。復元作業のどこかの一角に組み込まれるような気がしなくもないですが…ある意味それもまた楽しみとしてとっておけるかもしれませんね^^
by うさ (2011-09-12 15:51)
うささん、こんにちは。
このレリーフは多分、戦後の皆さんはどなたも見てはいないのではと思います。なにしろ封印されたままだったんですから。もちろん私も見たことはありません。でも、たぶん何らかの形で残されていると確信しています。
by sig (2011-09-13 11:42)
hayama55さん、こんにちは。ご来館ありがとうございます。
by sig (2011-11-12 16:47)